イベント

講演会

目黒区美術館 館長トークⅦ

インドが目黒にやって来た ― 発見!インド仏教美術

概要

開催日:2022年10月16日(日)~2022年10月16日(日)

2017年からシリーズで開催している館長トークの第7弾。今回は「インドが目黒にやって来た-発見!インド仏教美術」と題し、インド仏教美術の発祥から今日の仏像文化までの流れを解説します。
インドの長い歴史の中で、本格的な造形活動が始められたのは仏教文化によるところが大きかったと考えられます。インド仏教美術を研究するため現地へ留学した秋山館長が、インドにおける最初期の造形作品を現地で撮影したカラースライドを使って解説します。
講座の冒頭に、今回のトークの趣旨と概要をお話しし、同日に3つのテーマをお話します。 

第1部 聖獣たちの形 ― アショーカ王柱の諸作例

インド亜大陸に初めて出現したマウリア帝国では、第3代のアショーカ王によって、帝国の安寧を祈念し、各地に自らの政治理念を刻んだ石柱が建てられました。柱上の天空の四方を守る四聖獣にスポットを当て、インドにおける最初期の本格的な造形活動について解説します。

第2部 ブッダの姿が見えない仏伝図 ― 仏教美術の始まり

ブッダの入滅後、遺骨は土盛りの塔に納められ、やがて仏教徒たちの礼拝対象となります。そして、この仏塔の周りには、塔門や附属施設が建てられ、ブッダにまつわる様々な伝説(説話)を主題とする浮彫が施されるようになりました。仏伝図などに見られる、ブッダの姿を直接表さず、象徴的な代用物で表現する「仏陀なき仏伝図」という独特な表現法について迫ります。

第3部 初めて見るブッダ像 ― 仏像の出現と展開

外来民族による西北インド支配時代(紀元後1世紀)を迎えると、人間の姿をした仏陀像が出現するとともに、それまでの仏塔に代わり、仏像が最も重要な礼拝の対象となっていき、顔立ちも様々な、独自の様式を備えた仏像が表されるようになりました。伝統的な仏教美術に大きな変化が生じた「仏像」の存在を解き明かします。

コース

目黒区美術館 館長トークⅦ インドが目黒にやって来た ― 発見!インド仏教美術

日時2022年10月16日(日)13:30~17:00 ※各部ごとに休憩があります
・第1部 13:30~14:30(60分)「聖獣たちの形 ― アショーシカ王柱の諸作例」
・第2部 14:45~15:45(60分)「ブッダの姿が見えない仏伝図 ― 仏教美術の始まり」
・第3部 16:00~17:00(60分)「初めて見るブッダ像 ― 仏像の出現と展開」
会場目黒区美術館 本館1階 ワークショップ室
講師秋山 光文(目黒区美術館 館長)
料金聴講無料
対象・定員高校生以上・35名
申込開始日2022年9月23日(金・祝)
申込方法【事前申込制・先着順】 
※定員に達したため受付は終了しました。
留意事項・会場の座席は十分な間隔をあけて設置しております。
・新型コロナウイルス感染拡大状況によりましては、中止になる場合がございます。最新の情報につきましては当館ウェブサイトをご確認ください。 ・当日開催中の展覧会「コレクション解体新書Ⅰ フジタが目黒にやって来た」にご入場する場合は、別途観覧料が必要となります。 
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