展覧会

あそぶひと-人形と子どもの暮らし

概要

展覧会名あそぶひと-人形と子どもの暮らし
会期2020年4月22日(水)~2020年6月14日(日)
休館日月曜日
新型コロナウイルス感染予防に伴い5月31日(日)まで休館いたします。6月1日(月)以降の予定につきましては、当館ウェブサイトにてあらためてお知らせします。
時間10:00〜18:00(入館は17:30まで)
観覧料一 般 800(600)円
大高生・65歳以上 600(500)円
中学生以下 無料
*障がいのある方とその付添の方1名は無料。
*(  )内は20名以上の団体料金。
*目黒区内在住、在勤、在学の方は、受付で証明書類をご提示頂くと団体料金になります。
*各種割引の併用はできません。
主催等主催 公益財団法人目黒区芸術文化振興財団 目黒区美術館
協力 株式会社アトリエ ニキティキ

≪ハンドパペット「あかずきん」≫など1980年代
ベアリング社/スイス

≪ケルナースティック≫1920年代~  
ゲオルグ・ケルナー/ケルナー社/ドイツ

≪ポングラッツ人形 ベビー≫ 1980年代~
エリザベス・ポングラッツ/ドイツ

子どもたちが、親や身近な大人から与えられ、語りかけて遊ぶ人形やぬいぐるみ。
学生カバンで揺れるキャラクターのマスコット、棚の中のアニメのフィギュア…
わたしたちの身の周りは、人の形をしたもので溢れています。
なかでも、長い時間を共にし、思い入れのある人形は特に、親近感を抱く不思議な存在と言えるのではないでしょうか。

本展では、アトリエ ニキティキの現代玩具コレクションから、ドイツ・スイスを中心としたヨーロッパの、主に1970年代以降の子ども向けの人形やドールハウスなどを、3つのテーマで紹介します。
1. はじめて出会う人形では、ベビーベッドで長い時間を過ごす乳幼児向けの肌触りの良い人形や、我が子のために人形を作りはじめた女性作家による、子どもの特徴、機微をとらえた愛らしい人形など、100点余りが集合。
2. 人形の家 (ドールハウス)では、遊ぶために作られた木製のドールハウス10数点を中心に、伝統文化や風俗を示すミニチュアも展示。
3. あやつり人形では、民話や童話の登場人物(キャラクター)を表した 指人形、ハンドパペット、マリオネットなどを取り上げます。遊びと暮らしが密接に結びついた子どもの友達である人形を、成長段階に沿って紹介します。同時に、人形の優れたデザイン性や作り手の思いなどについても考察します。
さらに展覧会をより深く味わっていただくために、実際に人形に触れるハンズオンや、人形との思い出を描くコーナーも設置します。

小さな人形たちと、じっくりと向き合う時間を過ごすことで、自身の経験を振り返り、彼・彼女らと新たな絆が結ばれることを願っています。

1.はじめて出会う人形-感覚を育む

≪シルヴィア・ナテラ陶磁器人形 ローズ≫2001年 シルヴィア・ナテラ/オーストリア

子どもの誕生を祝って贈られる人形には、どのようなものがあるでしょうか。 最初に紹介するのは、手触りの良い《そら豆人形》(ナンヒェン社/ドイツ)や《オルゴール人形》(プロフオンド社/スイス)などです。これらには、触れる・見る・聞く など、赤ちゃんの複数の感覚に刺激を与える工夫がなされ、また、赤ちゃんの表情を見る大人も幸せな気持ちになります。続いて、成長した子どもに寄り添う、抱き人形を紹介します。

本章では、我が子のために人形作りを始めた女性作家6人たちの作品に注目し、20 世紀前半に活躍したケテ・クルーゼやサーシャ・モルゲンターラー、 1970 年代以降に人形作りを始めたエリザベス・ポングラッツ、シルヴィア・ ナテラらの人形100体余を、ご覧いただきます。
2.人形の家(ドールハウス)-暮らしを遊ぶ

≪組立式 人形の家≫1980年代 スピールフォーム社/ドイツ

幼児期の子どもたちの想像力や社会性などを養う、おままごと。この遊びに欠かせないのが、家庭での生活を模した人形の家です。本章では、人形の家10 数点を紹介します。組み立て式で階数や階段の位置に変化を付けられる《組立式人形の家》(スピールフォーム社/ドイツ)や、子どもたちが同時にどの方向からも遊べるよう、屋根がなく、十字の壁に区切られた《人形の家》(ネフ社/スイス)などには、これに合わせて作られた小さな家具が付属しています。
同時に「キリストの聖誕」や「ノアの方舟」といった、ヨーロッパの宗教的な主題によるミニチュ アの数々も展示します。
3.あやつり人形-お話から人形劇へ

≪マリオネット カラス≫など1980年代 ベアリング社/スイス

指人形・ハンドパペット・マリオネットなどのあやつり人形は、遊びながら会話を楽しむコミュニケーションツールであり、子どもの言語力や想像力を豊か にしてくれます。本章では、素朴で愛らしい子どもと動物を多数手掛けるベア リング社(スイス)や、木材パルプで作られた頭にユーモラスな表情が特徴的な エリ社(ドイツ)の、あやつり人形を紹介します。本章に登場するキャラクターたちは、日本でもおなじみの「赤ずきん」やスイスの「ウルスリのすず」といった童話 などで活躍します。

他にも、バラエティに富んだあやつり人形の数々を、お楽しみください。

≪体験する≫

●ハンズオン(触れる)コーナー

各種人形や、指人形・ハンドパペットなどに、実際に触れて遊ぶことができるハンズオンコーナーを設置します。 

●「みんなでつくる思い出の人形アルバム」

ご自身がお持ちの人形について、会場に設置する用紙にイラストとエピソードを添えて、語ってみませんか。
なおA4サイズまでの用紙に、人形の名前やエピソード、イラストを添え、会場までご持参いただくことも可能です。
期間:展覧会開催中随時(申込不要/参加無料)

≪指人形家族≫  1960-2010年代  ヘアヴィック社/ドイツ

≪ケテ・クルーゼ人形≫  1990-2000年代 ケテ・クルーゼ社/ドイツ

MMAT人形劇場 ~ 展覧会紹介編 ~

臨時休館中の展覧会の様子をハンドパペットが動画でご紹介します。

次の関連イベントは新型コロナウイルス感染症拡大防止のため開催中止となりました

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